発災即応派遣に難点を残した自衛隊ー幕僚からの真面目な反省を歓迎する❣

とうとう能登地震の初動対応について、自衛隊内部の幹部からも反省がマスコミに乗り始めている。
当然だろう。
しかし、自衛隊はよくやっている、本来の責任は岸田はじめ与野党政治家ともっとも酷いのは馳石川県知事にあることを確認したうえで、以下の感想をもっている。
 
今回馳知事が少しも初動対応をせず、行政は混乱するからボランティアは入るなと、官邸は同様誰も視察しないことを与野党決め込んだ。
それを伝えられなかった山本太郎だけがすぐに入って情勢把握し、官邸に対策案をあげた。
太郎は迷惑を顧みない政治家として御上ごもっとものノウナシから批判を受けた。
 私は、3日にはなぜ航空隊、特に第一空挺団の展開をしないのか、なぜ即応体制に陸路にこだわるのかと非難した。
知ったかぶりの識者モドキとど素人が、陸路にこだわる自衛隊の見解(将官クラス)を吟味もせずに、来るな論の穴埋めとして利用した。
自衛隊は、阪神淡路の総括から、知事または官邸の要請がなくても独自に発災即応派遣に切り替えている。これは兵庫県知事の要請がこず、75時間命題を全うできずに焼死者5000人強をだした自衛隊なりの尤もな反省からくる内規である。
確かに2日には1000人程度の第一次派遣をしたが、熊本の5万人にはとても及ばない。
これによって、死者は増えた可能性は疑いない。
くるな論は、どれも災害救助の75時間命題をクリアーしていないのだ。
幕僚は今頃になって、ヘリ部隊を投入する手もあったと言っているようだ。
素人だって、道路が寸断されていたら空から行けと思いつくだろう。私の作戦通り当初から落下傘部隊を村々へ投下し、被害状況の総合化と救援の優先順位を付けるべきであった。
私の空挺団投入論は、どこからも出ず、マスコミもネットも叩きには来ても検討しなかった。
日本の軍隊は、アメリカ軍の指揮のもとにしか動けない組織だということをハッキリ見せつけた。いくら軍備を高性能にしても、頭が下士官クラスだということを認識しておくべきだということ。
今日あたりになって、リベラル派のネット言論人がヘリ部隊投入を指摘し始めたが、これまた即応ではなく「遅応」だろう。だらしない。