俳愚人 blog

無名著述家、無名俳人、著書数冊

山田洋次監督「TOKYOタクシー」絶賛❣

山田洋次監督、やってくれました❣
「TOKYOタクシー」は素晴らしく佳いできでした。
タクシーを舞台に描く作品は、類似映画がなくはない。しかし、それゆえに、脚本と監督の腕がもろに問われる。
木村拓哉倍賞千恵子も、存在感をたっぷりともたらしている。
キムタクのタクシーのスタートが、山田ー倍賞コンビニには外せない柴又帝釈天前からだ。多分、これは山田洋次の総括作品としての遺作になる暗示だ。
 詳細は、書かない。というか書けない。
作品論らしきものにしようと思うと、数日をようするだろう。
それほど思うこと、叩き込みたいことが多すぎるのだ。
山田洋次は、ご存じのように豊中市出身で現在名誉市民である。
広報誌には、毎回新作品が紹介されてきた。
私は、山田洋次の存在によって、豊中市を好きになった。
ぜひ、長生きして欲しいと願う。
折しも、NHK映像の世紀」は今夜『スクリーンの中の東京』が放映された。
あらためて、倍賞千恵子の「すみれ」の人生と重ね合わせて、我々は何であったのかー思いは千々に乱れる。
最後の、撮影記録誌に載った桜木紫乃(作家)の作品評の一節が佳いので紹介する。
ー「生きることは、かなしいことの連続かもしれない。けれど、その大嵐のなかを地に足をつけて生きることができれば、色のない景色が見事に反転して色づくときがくる。
人は立ち止まり、そしてまた歩き出す。その景色を見るために、『よく生きる』し、『生きつくす』のだろう。
いかなる出来事も、いかなる時も、挽回できる人生でありたい、挽回を促してくれる、そんな世の中であって欲しい。ー
なおこれを、また別離の日が近づいてきた娘に、父の遺言として贈った。