☆日本の光明だ!保坂展人世田谷区長誕生!☆

しばらく体調を崩してmixiに短文やツイッターのコピペをしていた程度だった。
体調の回復とともに、地方選挙に突入し、なんとか投票ができた。

予想どおり、民主党自滅、泥縄自民党復活と暗いに結果だった。
民主党が国民の改革への期待を裏切り、かつ政権運営にへたくそだというならば、権力・利権回しに長けた自民党でいいやという国民の俗悪な選択に逆戻りするのも仕方があるまい。

要するにどこが勝とうがなんの目新しさもパラダイムの転換もなかったのが今回の統一地方選挙といえる。

その中で、僅かに世田谷区長に保坂展人氏が当選し、区とはいえ86万人の巨大行政組織の権力を確保したことである。

東京のことに無知なわたしは、世田谷区はお金持ちで学歴の高い小うるさい小市民の町という印象で、イデオローとは別に生活意識は保守的な地域だろうと思っていた。

その世田谷区民が保坂氏を選択したということに、少なからず驚き、また敬意ももった。大阪人の民度の水準からはこういう知的で誠実なタイプの候補者はまず当選しない。

ただ脱原発は、リベラル派の特許ではなく、日本の美しい国土を失い、生活を維持できないという現実、そして子孫の遺伝子をも破壊し始めているという意味で、理念的課題を超えて、かなり生活保守を願う層にも共感を生んでいるとみてだろう。

その意味で、保坂氏は当選すべき時期に時代が押し上げた政治家であり、ヘーゲル的にいえばこの結果は合理的であった。

彼の活動に注目し、社民党のような疾患だらけの党を離脱するようメールを送ったこともあるが、彼は一途に社民主義を捨てなかった。その彼が離党して臨んだのだからそれなりの覚悟が感じられる。党などは政策実現の手段でしかないのだから、かれの硬さを心配していたが結構柔軟じやないかと感心した。

2月だったか「週間朝日」に寄稿された長崎の隠れキリシタンのルポはよかった。その折ツイッターでは感想をやりとりできたが、丁寧な返信に人柄を感じ益々信頼を深めた。

彼は政治よりこうした書き手の方が似合っているように思うのだが、しばらく封印し、世俗のゴタゴタに身を沈めることになる。

保坂氏を世田谷区民は是非育て上げて欲しいと思う。
彼ならば、菅直人のような世紀のペテン師にはならない。リベラルや脱官僚や国民のためにという市民主義という表象を仮構して、国民生活の実体を食いつぶすような政治家にはならない。
またさせてはならない。それは世田谷区民の良識とサポートにかかっている。

保坂氏と世田谷区民にとりあえずエールを送らせていただく。