中電 原発停止の判断持ち越し

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あれだけなんとなくリベラル派や文化人が盛り上がった菅総理の停止要請発表も、その日の内に暗雲が垂れ込めている。

これだけ国難の当該の問題に、緊急記者会見まで開いた直後にこのていたらくでは、失望を通り越して、菅総理の不思議が益々膨れ上がってくる。

一国の総理が、国政の中心課題を指示しても、全く実現しないとなれば、政党政治は信頼を失い、国民は益々ニヒリズムに落ち込むだろう。

菅総理が生徒会長ではなく、政治家ならば、発表の順序が逆ではなかったのか?

中部電力のしかるべにキーマン数人にシッカリした停止の内諾とゲチを取っておくべきで、後から紛糾すればすれほど横槍や反対派の圧力が加わる。

政治は結果であり、結果によって国民は政治の信頼を深める。
私が心配するのは、いいコトは言ったはずだ、だけど反対派に潰され悪いのは中部電力だ、という政治家の免責行為が常態化することである。

私が心配するのは、政治家の素人化がますます進み、国民の政治への要求水準が低下し、マイノリティーが放置されることだ。

恐らく菅総理自身も、彼を賞賛する人も、この一件のやり取りが、エポックメイクになる重要事項だときずいていないのではないか?

経験に照らしても、社の重大案件はキチッと見通しをつけてからでなければ発表しない。
社員の動揺を起こさない為には、リーダーの百発百中の実現力と、対応プロセスへのテクニカルな安定感なのである。