もういちどアメリカとはなにか、鶴見俊輔「北米体験再考」が復刻

北米体験再考 (岩波新書 青版 F-99)

北米体験再考 (岩波新書 青版 F-99)

われわれは、これほど精神をアメリカに浸潤されていながら、アメリカの歴史というものをあまりよく知らない。

特に戦前戦中戦後のアメリカの実像は、一種の表象としてしかもっていない。
極端な反米か、極端な憧憬として。

いまにいたるまで、日本人にとって北米の実像を実体験としてリアルに描いている思想家は思いのほか少ない。
そして今回の「トランプ現象」で、日本のエリート層は驚天動地のありさまだ。

ほんとうのアメリカをもう一度戦争に負けた国からみてどうなのか、
わが亡き恩師鶴見俊輔の「北米体験再考」が岩波で復刻する。

じつはわたしはこれを漏らしていた。
改めて恩師の息吹に接しよう。