俳句弾圧事件不忘の碑―朝日新聞マブソン青眼インタビュー記事

朝日新聞阪神支局の崔記者が俳人青眼マブソン(仏人)のインタビュー記事を送ってくれた。
俳句弾圧事件不忘の碑建立の発起人である。(愚生は二月にアップしているので参照願いたし)
マブソンについては記事の通り、付け加えればモデルのような奥さんと女児が一人いる。気さくなオッサンで信州では知られた俳人だ。俳句は地域性があって、全国区になるには、旧態依然とした結社や協会で顔をうる、賞をとるってとこです。
わたしのようにデモの句や、沖縄反基地や原発事故の句ばっかり作っている奴は、もうそれだけでアウトなのです。
そういう中で、戦中の俳句弾圧事件の碑を作ろうなどと言い出したり、金集めを本気でするとか、フランス人だから動いたのではないかと思う。事実現俳協といっても、表現の弾圧に敏感なのは、鈴木六林男亡き後では、金子兜太ぐらいのものだろう。その金子も除幕式直前には逝去してしまった。
反戦をモチーフにした現俳協の成り立ちは微塵もなくなっている。
ここ数年の会長に座った宇多喜代子、宮坂静生ら執行部はひたすら俳句交流倶楽部にベクトルを向け、表現者として最低限もたなければいけない矜持を捨て去った。
マブソンの話では、この両人に現俳協として取り組めないか打診したが、個人的には賛同するが組織対応はできないとの返事だったと。執行部へ提案し検討もしないまま、個人的にといいながら組織的対応の検討すらしなかった、ということだろう。
さいたま市公民館俳句弾圧事件にも、表現の自由を行政が圧殺しながら、現俳協は組織として抗議のひとつもしていないのである。金子兜太が誌上で批判したくらいで、本来ならしっかり裁判闘争を支えなければならないはずである。
また「豈」編集人の大井恒行が機関紙で、現俳協創立70周年で多額の金が集まっているにもかかわらず、内部留保しても仕方がないだろうと異議を申し立てている。
そんな金があるなら、いまだ収拾できていない原発避難民へ寄付でもしたらいいだろうと苦言を呈していたが、こんな声は無視だ。「現在」に向き合って表現する主体は日に日に放棄されていく。
話を戻す。
朝日の阪神支局が立派なのは、赤報隊暗殺事件がもちろん駆動させているのだが、この手の平和への取り組み、反権力闘争などへの精力的な取材姿勢だ。
崔記者は、東京本社も記者をだしていないなか、わざわざ神戸から上田まで足をはこんで来た。まことにご苦労なことでした。
愚生の古巣Y紙ではこんなネタはまったく歯牙にもかけない。ジャーナリズム放棄でしかない。
一線の記者の奮闘を称え、今後の活躍に期待したい。
くれぐれも「不審死」をしないように、警戒を怠らず頑張って欲しいと思う。