死ぬなよ、文句言っていいんだってばーーコロナ禍にロンドンのペストから考える

GOTOトラベルは、結局発着両方ではなく、着地域だけが停止。
そんなもので収まるとは思えない。
金金、確かに金だが、税金だ、国民が困窮するなら国民に直接休業・失業手当として支払え。
なぜ業者や企業に休業補償や金ばらまき政策をするのか。
何割かの金は使途不明金となっているとも聞く。
水道電気は数か月免除、家賃は棚上げ支払えるまで待つ、そしてあとは社長だろうが誰だろうが、一律20万円支給でいいだろう。三ヵ月やそこらなら、水道局も電力会社も倒産しやしない。
1700年代、ヨーロッパをペストが蔓延した。
作家デフォーは、ロンドンの状況を詳細に記録して長編のドキュメンタリーに残している。
ロンドンの市民の右往左往ぶり、行政の無策(当時はやむをえない)
、結局生活維持のためのリスクと労務貧困層に割り当てられ、金持ちはいち早く脱出した。
今は脱出もできないが、当時はグループを作って、入れまいとする地方都市とロンドン市民の攻防が発生。そこには知恵と姦計のドラマだ。
上流婦人たちが帽子屋などへ窃盗に入る。
感染した男が、路上で無理やり上流婦人にキスをする、その夫人は数日後に発症して亡くなった。
いかがわしい特効薬だといって売りつける売人、
占いで治ると高価なお札を売る詐欺師、
などなど。
痛ましいのは感染者がでた家は、家族全員が外出禁止、二人の見張りがたてられるが、家族全員が罹患していく、
または脱出をはかり、見張りとの攻防で見張りが殺害されたり悲劇が起こる。
娘の体に黒斑点を発見した母親は悲嘆にくれて発狂する。
死体は夜回収され、教会の巨大な穴に投げ込まれるのだが、
そのあまりに杜撰な取扱いをみた愛妻をなくして埋葬までついてきた男は、慟哭して地に倒れた。
回収作業員はなぜか感染しないという不思議。
生活に必要な物資を創る貧しい職人たちが街に取り残され支えあう構図となる。
そのなかでも、敬虔な上流婦人たちは、私財を投じて、支援のボランティアを行い、各家庭訪問をして、衣食薬を提供、ベッドにまで付き添う献身ぶりを示した、とも書かれている。
医学の格段の進歩によって、コロナ対策は死者が少なく、今はましにはなっている。
しかし、働き手の貧困層にリスクが高く、GOTOのように小金持ち以上の富裕層に手当てがなされ、貧困層と老人はじっと沈んだ生活を強いられている。
実はヨーロッパ近代は、このペストで発生の基盤が作られていくという皮肉。
労働力は不足し、高賃金となって経営者は利潤率を悪化された。
大規模、分業、技術革新で効率化を図らざるを得なくなる。
貧しく資本蓄積が小規模ゆえに可能になった、捨てて惜しいものが少なかった。
今のように、捨てきれないものを沢山抱え込んだ社会は、技術革新も働き方改革も、一気に進むとは思えない。
もしできたとしても、革新の分だけ自然を破壊し、矛盾の外部化を途上国に押し付けるだけになって、先進国の矛盾が転移されるだけにすぎない。その飽和状態に達してしまった先進国は、ブーメランとなって、先進国労働者の内部に、矛盾の外部化を発生させてしまっている。
20、40歳代の自殺が昨年同月比で倍増していると厚労省発表。
人生で迷いと負荷の高い年代だ。
しかも女性が半数を超えるとのこと。
老人の犯罪も過去最多を記録、
それも80%が窃盗(万引き)だという。
確実に庶民は棄民されている。自殺などせず、自活のためには、万引きしようよ、金持ちをカツアゲして生活費稼ごうよ。(金持ちは賢いから詐欺にはかからない)。
プロテストに動かず、自殺に向かう若者たちはぜひ俺んとこへ相談に来てよ。
「奔」6号を読んで、少しくらいアホにも発言できるんだと自信をつけてよ。
「奔」は左右関係なく、商業誌でなければ威厳がすたるとか、原稿料払わない雑誌には寄稿しないとかいってる左派チシキジン、権威主義者と離れて、プロテストの一点でやってるから、
死ぬ前に原稿書けよ、書けなければインタビューしてやるよ、文句言っていいんだって!!