美酒に酔う橋下「新市長」を祝いましょう!

松井とかしらない新知事も橋下として論じる。
橋下は勝利の美酒によっているだろう。
しかしその日から崩壊の序章が開始されているのだ。

とりあえずの選挙分析はブログにかいた。
予想していたとはいえこの橋下勝利は、平松の敵失が招いたことには驚いた。この大差は平松の政治センスのなさが増幅した。橋下は、最初の知事選でも民主党推薦の腐ったような政治センスゼロの大学教授候補者の敵失にすくわれ当選した。まったくラッキーボーイである。
しょせん、大阪の選挙はこの程度の人物で争われてきた。

断片的な感想。
民主党小沢派も、左派政治批評家も、国政での政治不全を言いたくて、橋下勝利を肯定的に評価したり、だから既成政党はだめなのだといった言説補強に遣ったりして、みんな手前勝手なのだが、そうした味噌糞一緒はだめなのである。
民主党批判は批判、橋下政治は政治、それぞれの本質を問題にした総括が要請される。


さて私の心情に一番ビッタリしたツイッターの名言。

有田議員。
大阪都構想が問題ではない。「変革への持続する意思」というイメージへの民衆の期待。」

そうイメージの勝利だろう。それを有効にしたのは、平松の曖昧さと焦点ボケ。従って余程政治理念をもっている層は橋下批判、イメージ情緒派は橋下支持へと、はっきり分かれたはずだ。

敵失というのは、投票率60%超にある。
従来より10〜15%のっている。これはほとんど橋下陣営票とみていい。それだけ閉塞感打破の期待だ。
橋下にも既成政党にも不信感を持つ層は、どっちもどっちで選挙にいってもなー…とおそらく投票棄権に回ったはずである。うちの嫁さんなんか。

これは橋下へ投票したのと同程度はいたと思う。従って、平松が政治的戦略に長けていれば互角に闘えた。今後の政局を考えると、得票差は実に重たい要素だとみておく必要がある。
平松から、守るイメージしか見えず、橋下の在任期間の悪政を明確に訴え、それが保守現実派と新自由主義の結合した政治であることを訴求できなかった。
平松は既存政党の支持を辞退すべきだった。安易に受けたことで橋本の無内容な変革イメージを完全に補強することとなった。 この辺りにも平松陣営の読みの甘さ、戦略のなさが露呈した。

某在野研究家。
「橋下よりも、ろくに考えもせず橋下を支持する人たちの方を嫌う」

これもまた今回の橋下支持票の特色である。橋下はひょっとすると化ける可能性を確かに感じる面もある。ただしそれは経済合理性のなかのある政策だけだろう。ソフト面で、素人が評価しにくい問題は徹底して愚策となり、一部の勝者だけを取り立てて、弱者はその辺で残飯でも食っとけというような政策になるはずだ。

しかし人を作る、すなわち大阪の未来を創る教育問題にこれほど愚劣な政策をすでに導入した。こうしたすでに目の前に3000人の中学生浪人を生み、進学と将来を閉ざされた事案には、橋下支持者たちは思考停止したままだ。
中学生になんの罪があろうか、いきなり橋下がこの子供の進学を潰したのだ。中卒と高卒の差が現代社会でいかに一生を左右するか解っているのにだ。
橋下支持者は、自分がファシズム運動の担い手に陥ったという自覚もないため、責任もとらないだろう。

私は初めて投票した民主党が政権をとった。自分の投票支持した人が当選したのはこの時が初めてだった。
それゆえ、この民主党の愚劣と裏切りに自分なりの責任を取ろうとしている。
民主党政治に鉄槌を下すデモ参加、
集会参加、
ブログでの批評
学生諸君と研究会と運動
これらを矢継ぎ早に実践してきた。

勤務のあいだにやるから結構大変。でも騙された恨みは倍返しだ!笑

はたして橋下支持者は、橋下の悪政にきずいたとして、責任と落とし前をつける人はいるのか?
みものだ。
あるいはもっと悪くて、気づくどころか思考停止したまますべて丸のみしていくのか?それこそがファシズム政治の完成なのである。