忘備録

戦後日本の自画像かー新型コロナのパンデミックから見えるもの

まず政府の対策委員会に顔ほそろえているのは、青山繁晴など排外主義ナショナリストばかりである。 冒頭に忠告するのは、国防と国民防衛は似て非なるものだということだ。 医学的合理性だけで鎮圧しなければならないにも拘わらず、どういう了見で人選をして…

安倍政権の犯罪的「嫌韓」排外主義ー林博史氏が語る(忘備録)

林博史さんに聞いた(その1):「少女像」問題で、日本政府は完全に「歴史修正主義」に舵を切った By マガジン9編集部 2019年12月25日 「少女像」は「政府の見解」に反していたのか ──2019年は、4月に公開された映画『主戦場』など、日本軍の従軍「慰…

残念だ、ただただ残念だ、義侠の士中村哲氏銃撃死亡

命は助かったと思ってほっと胸をなでおろしていたら、死亡確認報道だ。 ただ残念という言葉しかない。 中村哲氏は、信仰の人でもなかった(実はクリスチャン)、普通の医師が、神業の仕事をしてきた。 家族によれば、淡々と、ふらりと帰りふらりと出かけてゆ…

狂気の沙汰=「汚染牧草」すき込み開始ー宮城県で開始

福島第一原発事故で発生した“汚染牧草” 南三陸町ですき込み開始 農家が保管 順次処理へ〈宮城〉 福島第一原発の事故により発生した、放射性物質を含む牧草、いわゆる「汚染牧草」のすき込み処理が宮城県南三陸町で始まりました。11月8日午後1時すぎ、南…

いわぶちじゅんこインタビュー、「SNS時代に崩れる「美術館の壁」-いまこそ「公共」の議論を

大変参考になったインタビューです。 SNS時代に崩れる「美術館の壁」。 いまこそ「公共」の議論を 『美術手帳』2019.10.4 「あいちトリエンナーレ2019」では、脅迫FAXや事務局の処理能力を超えた電凸 などが一因となって、「表現の不自由展・その後…

マーク・ラッド氏とのひととき、エキサイティングだったぜ!

昨日は、とてもエキサイティングでした。 マーク・ラッド氏を迎えての集会は、多くの参加者を迎えて熱を帯びたものになりました。 主催の「山崎博昭プロジェクト」の方々も盛況にほっとしていたようです。 1968年コロンビア大学反戦闘争リーダー、マーク・ラ…

山本太郎のれいわ新選組が本当にフィーバーを起こしている!!

www.youtube.com れいわ新選組が、ネットだけの狭い範囲でのフィーバーかと思っていたが、 どうも巷でもフィーバーがおきているようだ。 東洋新報の報道では、他の演説会場とは違った熱気を帯びた、独特の雰囲気を醸していると報じている。 後半には、メディ…

沖縄久米島、日本兵による島民虐殺の語り部

生き証人が、日本兵の残置諜報者に殺害された模様を鮮明に記憶している。 久米島は、60年反安保ブント全学連書記長島成郎が精神科医療改革で実績を上げた島だ。 とにかく、沖縄の精神病患者は多かった。 島もおそらく戦争の後遺症だろうと推測していた。 …

『帝国の慰安婦』著者朴裕河氏からの、日韓批判者への反論(忘備録)

朴裕河教授の『帝国の慰安婦』が出版後、日本の左翼原理主義者と韓国挺対協韓国ナショナリストの双方から批判に晒された。 それらに対する朴教授の反論です。 日本の左翼原理主義者も もちろん慰安婦否定派も、朴教授の本を読んで、 この反論をしっかり検証…

種子法廃止による日本人は「危険」と「異常」を食べることになる(忘備録)

ほとんどマスコミでは報道されないが、国民の一人ひとりに避けようのない「食」の危険が迫っている。独立系のジャーナリスト岩上安身氏(IWJ)が精力的に報じてきた。 一端を掲示し、認識を深めるきっかけにして欲しい。 日本と韓国は子供の発達障害大国!…

ゆでガエルの日本人へ、時代は変わったのだー「アンダークラス」の苦難

日本社会の構造変化が全く認識できていないゆでガエル日本人ー中でも高度成長期に身体だけ動かせば様になった方式で乗り切ってきた老人たちが、変質した日本の自画像から眼をそむけ、解決に向けたプランニングを阻害している。今になって頭が鍛えられていな…

エマニュエル・トッドが語るー自由貿易が民主主義を滅ぼす(忘備録)

自由貿易は民主主義を滅ぼす エマニュエル・トッドが訴える保護貿易 World Now 2019.04.14 https://globe.asahi.com/article/12288436 ――米中貿易摩擦をどう見ていますか。 「二つの仮説を立てています。ひとつは経済的な面ですが、米国でとりわけグローバリ…

Literaの秀逸論稿「『新元号』でマスコミが報道しない元号のイデオロギー的本質! 元号強制は日本会議前身団体の圧力の結果だった」

この改元セレモニーのバカ騒ぎはなんなのか。 あたかも「自然」のように、極右組織が仕掛け、連動する支配層の仕掛けた極めて危険なイデオロギー運動なのだが、国民は過去の戦争を「自然」現象のごとく受け入れたと同様に思考停止している。 とうとう、テレ…

NHKの良心たちを支援しようー週刊ポスト『NHK組織大改変で“反権力”職員72名が提出した反論意見書』そのまま転載!!

週刊ポストのスクープである。 同じメディアに携わる者たちが、安倍政権下で進行した「安倍自民党独裁電子台」化と今回の良心的職員の駆逐を、憂慮している点で、重要な記事であり、視聴者はNHK会長への抗議の声を上げることが大事だろう。 「安倍一強」…

福田和也著『近代の俳人VOL4-鈴木六林男』-忘備録

福田和也がわが師鈴木六林男に言及している。兜太を取り上げる軽薄な文学者はいるが、六林男を取り上げる識者は少ない。面白いのは、六林男の俳句に魅せられるのは、兜太のようないわゆる進歩派のみならず、保守派からも評価されるところである。保守派とい…

日本だけ危ない、ネオニコチノイドが野放し!!

ネオニコチノイド系殺虫剤は、各国において一般家庭のガーデニング用から農業用、シロアリ駆除、ペットのシラミ・ノミ取り、ゴキブリ駆除、スプレー殺虫剤、新築住宅の化学建材など広範囲に使用されている。 天然物であるニコチン、ニコチノイドは古くから殺…

白井聡『終戦73年…いまだ「支配の否認」から解放されない日本人』

先日は白井聡さんとお会いした。 ちょうど著書の『菊と星条旗』を読んでいた最中なので、その解説をしていただいた。少人数の集まりだったので、質問もできたし、彼の日頃の想い飛び出して面白かった。壇上から読売のナベツネを褒めたのは白井さんくらいのも…

大阪地震被災者のみなさま、ご無事でしょうか? わたしは無事です

昨夜、24:00に就寝、なにかいやに蒸し暑かった。 明日は雨かな…と独りごと。今朝はうつらうつらしていると、わさわさ、ガタガタ、グワングワンと大揺れになって飛び起きた。 オッこれは本格的に倒壊するな、と思った瞬間押入れのヘルメットを掴んで被ってい…

「明治150年」の読み直し―津田左右吉の維新観を手掛かりにして(子安宣邦教授講義より)

子安宣邦先生の講義。(2017.4.22) 明治150年の年に維新論の見直し。 津田左右吉「明治憲法の成立まで」を手掛かりに。(A) 1.津田は、薩長のクーデターとみている。徳川の政権返上後も、慶喜中心の公儀政体派が多かった。ために西郷らは謀略的工作をもって幕…

詩語はなぜ難しくなりがちなのか―添田馨

詩人の添田馨氏がある人の質問に返した説明です。 簡潔にして平易な説明ですので、忘備録に入れさせていただきます。 コメントありがとうございます。お問いかけの内容にうまく答えられるか不安ですが、いま自分が言える範囲でご回答させて頂きます。あくま…

「俳句弾圧不忘の碑」除幕式

「俳句弾圧不忘の碑」除幕式 1940年(昭和十五年)二月十四日から1943年(昭和十八年)十二月六日まで、当時の戦争・軍国主義を批判・風刺した俳句や反体制的な作品を作ったとして、少なくとも計四十四人の俳人が治安維持法容疑で検挙され、うち十三人が懲役刑を…

第6回尹東柱追悼詩祭(2018年)

第6回尹東柱追悼詩祭(企画・司会大橋愛由等氏) 於同志社大学今出川キャンパス今回は新たな参加者も加わり、韓国からも参加があり楽しい祭となりました。 全て何らかの表現者ですので、各人が作品朗読や演奏を行いました。 写真の中の横断幕は、韓国画家のイ…

悩める現代人にヒット―『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎著)

吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』世に出てから80年以上を経てのベストセラーである。もともと少年が主人公で、少年向けに書かれたものであるが、いま、大人の間でヒットしているとのこと。吉野源三郎は、1927年東大哲学科を卒業したが、共産党に関係し…

死刑囚大道寺将司追悼、太田昌国氏追悼講演録「ヒューマニズムとテロル」

とうとう大道寺将司の追悼文を書く機会を逸してしまった。 発表の場をもてなかったことが直接の原因だが、それは言い訳で大道寺のテロルによって提起した問題をそれなりに総括しているが、その論説以上に彼の一生を想うと、言葉にできない部分がでてきてしま…

待望の世界最高峰の哲学―竹田青嗣『欲望論』1巻、2巻刊行!

長年日本の哲学の刷新と深化を続けてきた竹田青嗣が、集大成の哲学書を刊行した。 竹田を40年にわたって追いかけてきた筆者は、哲学に無縁のひとたちにも読んでいただきたい本だ。 竹田青嗣と西研を哲学・思想の原理的師として耽読し、現象学研究会で直接の…

ロルカ詩祭20周年。

1936年8月19日に、フェデリコ・ガルシア・ロルカはファシストフランコ軍によって殺害された。 従って昨日8月19日はロルカの命日であった。 神戸の詩人たちが、阪神淡路大震災の年から犠牲者の鎮魂と復興を願って、ロルカの追悼とともに始めた。 スペインでは…

稲田防衛相の人格の欠陥、こんなチーママがアメリカの狂犬に太刀打ちできるのか

アメリカのマティス国務長官通称狂犬に太刀打ちして、国益を守れるのだろうか、はなはだ心もとない問題が昨日も国会で露呈した。 末端の自衛隊員の信頼もほとんどなく、自衛隊員募集チラシに名指しで頼りないと記載されたのも記憶に新しい。 国会では、自民…

忘備録、朴裕河「帝国の慰安婦」刑事訴訟 公判記4」

朴裕河著『帝国の慰安婦』要約解説 http://d.hatena.ne.jp/haigujin/20151227 11月8日に4回目の公判があった。今回は私と弁護人が提出した書証(主張の根拠を表す資料)を説明する番だった。しかし時間が充分ではなく、5月に提出した43の証拠資料についての…

トランプを支持した”ALT-RIGHT”とはなにか?

まず報告。 本日、Alt-Rightの運動を推進してきた中心人物で、名付け親のスペンサーが、Twitter社からアカウントの停止をされた。 トランプの選挙演説以降、さまざまなヘイトスピーチ、白人優位の暴力的他者攻撃など社会問題化していたからだ。 <米大統領選…

田中龍作「アメリカ強欲資本」に吸い取られる日本国民の老後─備忘録

フリージャーナリストの田中龍作氏の記事を読んでいただきたい。 これは現役年金受給者のみならず、むしろ現役世代の老後を直撃していく問題であり、憂慮に耐ええない。 「アメリカ強欲資本」に吸い取られる日本国民の老後 2015年10月21日 21:32 ずさんで悪…