思想
「敵基地攻撃能力」保有に関しては、安倍政権下でイージス・アショアの配備をはじめとして、2020年に論議は開始されて今回集大成といったところだ。 (詳しくは「奔」no5所収、杉原浩司著『「敵基地攻撃能力」保有論を排し、今こそ強力な軍縮運動を』参照のこ…
『飢餓陣営』55号掲載の拙稿「ウクライナ戦争と日本の論評ーリベラル派の言論を撃つ」について、東京方面ではウクライナ戦争のシンポや集会でしばしば資料として配布されているようです。 関西では取り扱い書店が「梁山泊」(梅田)一店のせいか、やはり関東の…
急にここ一週間ほど、オリンピック汚職事件のニュースがパタリと途切れた。 どうしたのだろうか? 高橋と角川あたりで終わりにしてしまうのだろうか? 神宮外苑再開発も、地続きで汚職のマグマとなっていることがはっきりしてきた。 キーマンは、森喜朗と菅義…
佐野眞一氏が病死したとのこと。 最後の接触から、早いもので既に三年が過ぎていました。 唐牛健太郎の生前の行状の提供者として、 その結果として『唐牛伝』への、拙著『擦過の一人ー唐牛健太郎』の一部掲載になりました。 その後もしばらく、時々電話をし…
同大学で同時代を過ごした人物に出会って、拙著『飢餓陣営』掲載「ウクライナ戦争と日本の論評」を購入いただいた。 私は、どのような人でも決して贈呈しない。必ず半額はいただくようにしている。貧困だと思われる人には、後日その分は必ず還元するようには…
昨日(8/13)のテレ朝木下容子番組で、相変わらずの日本人的被害感情からの戦争発言が出てきてうんざりした。 ウクライナ国民の世論調査で、徹底抗戦が98%(ブチャ惨事の5月)と報告されたら、 元NHKから来た毒にも薬にもならないおじさんと、 脳科学者を名乗る…
昨日は敗戦記念日。 テレビの特集も新しい発掘が紹介されたものは心に沁みるものもあった。 NHKの「地獄の戦場」は、インパール作戦の見事な失敗と、明治から77年目の日本統治機構の劣化、また日本人の愚劣さの一旦を描いていて、観ごたえがあった。 なかで…
菅野完だったか、韓国の若い記者との懇談で言われたことが紹介されていた。 韓国では、統一教会はそれほど知られてもいないし、トラブってもいない。 なぜ日本でこれほどはびこったのか解らないと。 また、「反共」という言葉も韓国では死語となっている。 …
『飢餓陣営』55号の全容が発行人から発表がありましたのでご案内しておきます。 年間三回の発行を続けてきた「その筋」では権威ある雑誌、知る人ぞ知る思想誌です。 今回も「その筋」では書き手として、いや思想家として、批評家として無償の奮闘を続け、既…
岸田新内閣の閣僚人事が発表された。 相変わらずの変態チックな顔ぶれだが、 萩生田と二之湯を外したのは、評価できるだろう。 自民党人事などには関心も希望もないから、どうでもよい。 問題の本質は、国民がどこまで安倍を中心にヘドロ化した人脈を排除で…
ヒロシマの日ーもうみんなああそっうだったね、戦争はしてはいけないね、語り継ごう、といいつつ、国民の語る内容がどんどん核兵器抑止論になっていく。 岸田クソ政権は、沈黙を通し、相変わらず米国の核の傘を「妄信」している。 ウクライナをみたって、「…
◆公開抗議文 衆議院議員 安倍晋三 先生へ 2021年9月17日 東京都千代田区永田町2-2-1衆議院議員会館1号館 1212号室衆議院議員 安 倍 晋 三 先生 山口県下関市上田中町2-16-11衆議院議員 安 倍 晋 三 先生 全国霊感商法対策弁護士連絡…
日米安保と沖縄コメンタール 前篇(敗戦〜60年新安保条約) 拙著 この稿は、 前篇 敗戦〜60年新安保条約 後編 72年沖縄復帰と日米安保 この二篇で構成されている。あくまで法的構成をみていくもので、政治史ではない。 沖縄は第二次大戦後の理想主義(共…
戦争に含まれている粗野な要素を嫌悪するあまり、 戦争そのものの本性を無視しようとするのは無益な、それどころか本末を誤った考えである。 (クラウゼヴィッツ『戦争論』) 「額に汗して汝のパンを摂れ」という命題が真実であるのと同様に、「闘争において汝…
ウクライナの地獄の惨状がますます進行している。 半世紀前の満州で起きた、ロシアの侵攻と無差別虐殺、婦女強姦、金品強奪、捕虜強制連行と非人間的強制労働などが、改めて想起させられる。 軍隊は全て狂暴であるとは言え、特にロシアや日本の兵隊が、国外…
ロシアのウクライナ侵攻-問題の所在と解決の道筋- 浅井基文 元外務省職員 現在大阪法経大客員教授 3/62022 ロシアがウクライナに軍事侵攻したことはショックだった。日本、米欧ではプーチン・ロシアに「専制主義」「全体主義」「権威主義」のレッテルが貼ら…
豊中市長選に維新の会が候補者を擁立しないとのこと。 市長になりたがっている市議が、評判悪くて無理だと判断したという噂だ。 維新自身が評判悪く、無理だというのだからかなりひどい奴なんだろう。 退職させられた池田市長のように、サウナ持ち込んだり、…
平和論者の論理はとても日本的で面白い。 ウクライナ国民が死んでいくのは、ゼレンスキー大統領が悪い。 ロシアに降伏してでも早く停戦すれば、戦死者はなくなり平和になる。 国民の基本的人権を守らないゼレンスキーも悪い、英雄視すべきではない。 例えロ…
ウクライナVSロシアの戦争論評に混乱が見られる。 管見の限り、戦争の悪と国家の悪が、国家対国家のレベルだけでかたられているためだろう。戦争と国家の両軸で語られていないせいである。 私が問題にするのは、ウクライナもロシアも戦争をしている限りどっ…
ウクライナはよく闘っている。男は闘うが、女は15%が軍に参画している。しかし多くは子供をつれて逃げる。 別れのシーンは、悲嘆に満ちている。 男だけ総動員法で銃をもち、女は逃げる。 安物のジェンダー論者は文句いわないのか? 女も総動員法の対象にせよ…
再度言いますが、面倒くさいから簡単にメモします。 前2回と続けて読んでください。 明かにウクライナを支援したいと思っていますが、理由は内戦ではない、ロシアのクリミヤに続く正規軍の侵略であるということ。 戦争が起きたとき、悪として倫理の準拠点は…
ウクライナが、総動員法で男性を国外退去を禁じた点、 火だねのEU加盟をこのさなかに申請した点、 これらをもってウクライナ大統領が問題だということは「原理的」には言える。 但しそれは他人事として、特に国家=暴力装置単純化論でしかないオールドレフト…
久々に「痛ましさ」という感情がこみ上げてくる。 ウクライナの人びとの悲痛な声と、着の身着のままの逃避映像を見ていると、改めて国家や大衆の存在様式について考えざるを得ない。 国家はそれ自体が仮想敵を内在させている。 国家はしたがってその政体によ…
他者の不幸は蜜の味、ツイッターでもどこでも、他人ごとですから自分の国際情勢の読みを自慢げに展開しています。 自分がどれほどの情報通であるか、自慢するのだが、つまるところはプーチンとバイデンのどちらが悪い奴というレベルに落ち着く。 どちらが謀…
フランクフルト学派のホルクハイマーやアドルノより少し後の世代として、ハーバーマスが登場する。 彼は、マルクス主義を色濃くにじませるフランクフルト学派を批判的に継承していく。 すなわち、「コミュニケーション的行為」という概念をもって、市民的公…
不快なことが日々オンパレードで、書くのもおっくうになってしまう。 北京オリンピックの時代錯誤的報道等には、太田監督が辟易している心情を吐露していたので、もう全く同感で、小生が書くこともなくなった。 われらが世代は、高度経済成長を経験し、日本…
星野氏×『人新世の「資本論」』著者 「勝手にSDGs」の真意 星野リゾート代表と大阪市大・斎藤幸平准教授、大いに語る(前編) 2022.1.1 5件のコメント 中沢 康彦 日経ビジネス シニアエディター ?ギフト 印刷 ?クリップ 全国で旅館やホテルを運営する星野リ…
哲学の師西研氏と同じ号に掲載されました。 斎藤幸平「人新生の『資本論』」の評価をめぐるいくつかの論稿、 などなど 面白論稿満載! 飢餓陣営VOL54 哲学者西研(東京医大教授)論稿 飢餓陣営VOL54秋山至高(俳人・批評家)論稿 誌問い合わせ先、編集工房飢餓陣…
命についてのレクチャー 講師:市野川容孝先生「優生思想について考える」2020年8月19日 投稿日: 2020年8月25日 投稿者: れいわ新選組 2020年8月19日に党内で、命についてのレクチャーをオンラインで開催いたしました。 今回の講師、市野川容孝先生より、読…
27日(土曜日)哲学研究会は、 「美と共同体と東大闘争」(角川文庫)がテーマであった。 院生の日本近代史の研究の一環として資料の読み込みが動機であったようだ。 従って、自分たちが社会的矛盾への変革のコミットメントをする視点ではないから、今一つテーマ…