2009-01-01から1年間の記事一覧

都民はKYではなかった、都議選民主党圧勝

とりあえず、自民党の過半数割れがはっきりしたようで、慶賀のいたりです。 残念ながら盲信集団公明党は、経典に「懐疑」「反省」「論議」の字はないから、まあなにがあっても同じ得票数は守るだろう。 都民が地方に遅れること数年で、やっと政治と生活のギ…

鳩山代表故人献金問題はどうでもいいことだ。

鳩山代表は辞めずに頑張ればいいでしよう。 その程度のことは、自民党議員には許してきたし黙認してきたのだから。 西松献金事件の折の二階、与謝野大臣の追及を途中でやめてもみ消した自民党にもバカメディアにも、わたしたちはニコニコ黙って許しました。 …

仲正教授問題の論点−名誉毀損に拠りかかる「奢り」

先にも書いたが、ひとのコンプレックスやトラウマやルサンチマンは他人には予見できない。ひとの内面に澱のように沈殿しているものであるし、またそれらが感情を傷つけるにあたり、ボーダーラインはどのレベルにあるかは他人からは見ることができない。 そう…

仲正教授名誉毀損突っ込み事件余禄

【追記分アップあり】仲正教授の名誉毀損突っ込み事件の余波は、思想家山崎行太郎氏へ狂気じみたメールが送りつけられているとのこと。山崎氏には鬱陶しいこととおもいます。改めてご迷惑をおかけしましてお詫び申し上げます。 宮台真司が仲正教授の紹介をし…

仲正昌樹氏の「名誉毀損」という突っ込み事件

山崎行太郎氏のブログを舞台に、仲正昌樹氏からわたしのコメントが名誉毀損だという指摘 がありました。経過は以下の通りです。なお、山崎氏にはご迷惑おかけしましたことをお詫びし、また氏の義侠心ある対処にお礼申し上げます。 [仲正昌樹氏のコメ] 仲正…

LEC大学破綻、詐欺も同然

いつかいつかと待ちに待ちましたが、とうとうLEC大学が学生募集停止になりました。 何でも市場原理導入、初の株式会社の大学。第一期大阪校入学をしたら、カリキュラムはまだ未定部分があり、ほとんどVTR授業。事務局に何を聞いても曖昧、解らないこと…

俳誌『六曜』15号鑑賞

(1)評言 まず、出口喜子さんの「巻頭言」。 高柳重信など現代詩のシュールレアリズムの影響下に、行が3行に分かれて書かれた句は、分かち書きまたは多行書きという。一句中一字空けるものは、切れ字がない場合「切れ」を作るために設定する。戦後現代詩の影…

ダメ西川にダメ郵政グループ労組

TVのニュースで僅かに流れた西川社長の郵政労組での演説。悪代官が、ヤクザの祭日に日ごろの裏家業を通じて、大変ゴロツキには世話になっているのでお礼の挨拶をしている、そんな印象でありました。 もちろん、悪代官は西川社長、ヤクザは労組ダラ幹、ごろ…

内田樹「『1Q84』BOOK1・2」(村上春樹)書評を読む

週間文春6月18日掲載分より。期待していたほどのボリュームはなく、一ページのみ。 予想していた通り、また内田がうまいこと説明しているわ。 文学者ではなく哲学者の書評なので、わたしにもストンと腑に落ちる解説になっている。大方の文学者は、思想潮…

鳩山総務大臣辞任と「西川善文の罪と罰」

まず端的にいえることは、麻生総理=権力亡者がまたしてもこのような政権維持だけのために国民の意向を無視し、不合理な政治の上塗りをしたということだろう。 そして、このような麻生太郎を担いだ鳩山総務大臣の人物を見抜く未熟さを露呈し、麻生総理を説得…

日本郵政西川更迭問題を伏せるマスメディア

日曜日の「たかじん何でも言って委員会」を見損なったので、YouTubeでみたが、期待はずれだった。 この時期、国民が固唾をのんで見守っている西川社長更迭問題をめぐる論議が取り上げられるかと期待したが、欠片もなかった。 当然、俗流右派論者とシーラカン…

『1Q84』ってなんだ?

『1Q84』と何度も内田樹のブログに出てくるから、何かゲームか数値基準かと思ってた。そしたら村上春樹の新しい小説らしい。 それで読み方はどう読むのだろう? そのまま、イチキュウハチヨンでいいのかな?解らないなら適当に読みやすく読んじまえとい…

冤罪で死刑、あとの祭り飯塚二児殺害事件

週間現代6/13日号は、いつになく張り切っていて記事に読み応えがあった。週間新潮のデタラメ記事で週刊誌が叩かれて発奮したか? 『取り返しのつかぬ国家の殺人』から要約。足利事件が冤罪の恐ろしさを如実に教えてくれたが、同時期に発生したもうひとつの冤…

鳩山大臣、西川の首をあげて男になれるか?

日本郵政西川社長の続投を阻止できるか? もしできれば、鳩山邦夫さんは男だ。しかし、麻生の次に色気を持っている限り、鳩山さんの負けである。 片方で麻生総理の判断次第だと言っているわけで、自分が党内で疵つかない方策も考えている節がある。麻生総理…

俳誌「鬣」31号、江里昭彦さんありがとう

本日毎度ながら江里さんが送ってくれた。 この俳誌は以前も書いたが、生真面目でひたむきさが伝わってきて好感をもっている。 江里さんの「後退戦が人生の過半を占めるとき−『鈴木六林男全句集』小論」を読んだが、いつもながら端整な文章と的確な論理構成で…

世襲議員肯定の御用ジャーナリストが跋扈か

民主党の世襲議員禁止と個人献金方式の提案を歓迎しながらも、いくつか疑問もあり、世間の論調を参考にしていた。 ただし、解決課題の方向自体を否定するものでなく、むしろ徹底化するためにはどうしたらいいのかという視点からである。 ウッオチャーのカン…

小沢一郎事務所大久保公設第一秘書釈放

小沢一郎事務所の公設第一秘書大久保氏が、85日の後やっと釈放されたとのこと。よく頑張られたと思う。検察は拘留延長を求めたが却下された。 わたしはこの問題で、すっかり民主党ないし小沢擁護派になってしまったが、といって岡田や前原などを支持してい…

『國文学』廃刊、「特集俳句」に予感

月刊『國文学』(昭和31年創刊)が廃刊になるらしい。小谷野敦氏のブログで知ったのだが、やっぱりな、という感想だけだった。『論座』、『諸君』、とそれなりの雑誌の廃刊が続いたが、『國文学』ももちこたうられなかったようだ。 といいつつも、別に何か世話…

小沢一郎「金権政治」の本質−三上治氏からの立花隆とメディアへの批判

民主党の新執行部体制もスタートし、順調に支持率回復をしつつある。政権交代を期待する者としては、歓迎すべき推移である。しかし相変わらず電波芸者やマスメディアは小沢の院政だとか、影響力排除が不徹底だから政権交代は怪しいだとか、小沢が選挙担当に…

♪豚インフルエンザにかかって生き延びよう

いつも何故厄災は関西からはるじまるのか? これについてはMIXIに書いたので、ここでは言いませんが、この豚インフルエンザも、二次的には人災の要素が強いと思います。 だって素人が考えたって、水際作戦といって入国手続き時点に発症していなければ全…

筑紫磐井氏の「<私>は残る」の意味と、ニヒリズムを超えて。

久しぶりに、調べものをしている途中、竹田青嗣の文章に丁寧に線引きをし、欄外にゴチャゴチャ書いている部分を発見して暫く追ってみた。 自分でも忘れていたが、もう10年以上前に記入したもののようだ。 ”戦後理念”が思想上の営みを踏み出したとき、それ…

小泉−竹中平蔵を追い詰めろ、かんぽの宿売却疑獄

いよいよこの売国的郵政民営化にともなう、国民財産の横流しをした日本郵政の西川社長一味が刑事告発をされます。この仕掛けをつくった竹中平蔵という経済学者ずらをした売国的フィクサーの作ったスキームが白日のもとに曝け出されました。小泉政権時代から…

小沢代表辞任から見えたもの、それはダメ知識人

お陰さまでブログランキング人文総合の部で20位に入ってきました。 みなさまには拙い日記を閲読いただきまして、御礼申し上げます。 小沢代表の辞任会見を遅ればせながらYouTubeで観ましたので改めて、この事件を単純にして最大の問題を二三感想を記してお…

豚インフルエンザとの本当の戦いは秋だ!

またまた、大阪かいな、と唖然としているのだが、悪いこと、社会的問題は何でも一番、アハハハ。 寝屋川高校(もしくは西寝屋川高校)?の感染生徒は気の毒というしかない。 カナダも発症者がはやばやと確認されたのだから、現地での行動自粛とかすべきだったと…

オリックスが公的資金要請?

日経が、オリックスと日産ともに1000億円の財政支援を要請していると報じている。 ↓ http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090506AT3S0201105052009.html なお、ロイターでは、オリックスは資金繰りも順調でその事実はないと否定していると報じている…

「明日のジョー」復刻と左右言論の劣化

「明日のジョーはわれわれである。」と叫んで北朝鮮へ渡ったのは、共産同赤軍派であった。その彼ら、小西、魚本(旧姓安倍)、若林、赤木、たちへ、ジャーナリストの伊藤孝司が取材した記事を「週間現代」に掲載している。 タイトルは「よど号犯が語る40年…

検察OB堀田氏VS郷原氏

民主党内政治資金規正法虚偽事件の「第三者検証委員会」の録画。ロッキード事件主役堀田元検事と長崎自民党収賄事件主役郷原元検事の対決を、独立系メディア「今日のコラム」が掲載しています。 有償のvideonews.comが無償提供しているものを掲…

『言葉なき政治の貧困』内田樹はおもろいが問題だ(後篇)

5.公人は「推定有罪」 まず内田氏は言う。公人は「李下に冠を正さず、瓜田に履を納れず」を守り、「推定有罪」の心構えでいなければならない。それがいやなら公人になってはいけないと言う。その根拠は税金の使い道を決められ、個人情報を占有できる公人の有…

『言葉なき政治の貧困』内田樹はおもろいが問題だ(前篇)

新潮45GW号の内田樹論文を読んだ。最近内田氏の軽妙で的を射た諸論考を共感をもって読んでいた。 この論考も大方内田氏らしい切り口で納得しつつも、基本的な問題、すなわち政治家の言葉を問題にしながら、政治の原理的な話を無媒介に言葉以外の領域に越境し…

痴漢冤罪にわたしも加担してしまう恐ろしさ

多忙にて今頃かくのだが、それが却ってよかった。 人間の先入観は恐ろしいということを自分自身で確認した。週間新潮で、痴漢無罪判決を勝ち取った名倉防衛医大教授のインタビー 記事が載っていた。それを読むまで、この無罪判決を下した最高裁判事が3:2の僅…